Hyper-Vの仮想マシンにミラーポートを接続する
利用シーンとしては複数NICを持つWindowsサーバーをホストとし、追加したHyper-Vの仮想マシンにホストの物理NICのトラフィックを流したい場合となります。下図がそのイメージです。
本サイトで度々紹介している、ntop社のntopngを利用する場合には有効な方式かと思います。
Hyper-Vマネージャーを起動します。
画面右の「仮想スイッチマネージャ」をクリックします。
「外部」を選択して、「仮想スイッチの作成(S)」をクリックします。
名前に任意の名称を入力してください。下図では「mirror2」と入力しています。また、画面中央の「外部ネットワーク」でホスト側の物理NICを選択してください。
作成したネットワークスイッチの拡張を押し、Microsoft NDISキャプチャにチェックします。
仮想マシンが停止していることを確認し、ミラーポートのトラフィックを参照させたい仮想マシンの設定画面で、作成したネットワークスイッチを追加します。
追加したネットワークアダプタの「高度な機能」で、「ポートミラーリング」セクションで、「移行先」を選択して設定します。
最後にPowershellで以下のコマンドを実行すれば、ミラーポートのトラフィックを仮想マシンに流すことができます。
画像では、-SwitchName “mirror”としておりますが作成した名称に適宜変更してください。
以下は、コピペ用です。
$ExtPort = Get-VMSystemSwitchExtensionPortFeature -FeatureId 776e0ba7-94a1-41c8-8f28-951f524251b5
$ExtPort.SettingData.MonitorMode = 2
add-VMSwitchExtensionPortFeature -ExternalPort -SwitchName "New Virtual Switch" -VMSwitchExtensionFeature $ExtPort
最初の1行目、何をやっているか気になっている人が多いと思います。
PS C:\WINDOWS\system32> Get-VMSystemSwitchExtensionPortFeature -FeatureId 776e0ba7-94a1-41c8-8f28-951f524251b5
Id : 776e0ba7-94a1-41c8-8f28-951f524251b5
ExtensionId : 11EC6134-128A-4A23-B12F-164184B48348
ExtensionName : Microsoft 仮想イーサネット スイッチ ネイティブ拡張
Name : Ethernet Switch Port Security Settings
SettingData : Msvm_EthernetSwitchPortSecuritySettingData: Ethernet Switch Port Security Settings (InstanceID = "Micro
soft:Definition\776E0BA7-94A1-41C8...)
CimSession : CimSession: .
ComputerName : DESKTOP-LKSM0QQ
IsDeleted : False
PS C:\WINDOWS\system32>
1行目で、Microsoft 仮想イーサネット スイッチ ネイティブ拡張オブジェクトの取得。2行目でミラーの設定をしています。そして、三行目で設定反映となります。
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